その他

ヨーロッパの旅から(ドイツーノイシュバンシュタイン城)

 

旦那さんはオーストリア人。運転免許を所持していない彼はオーストリアでの子供の時の交通事故の
トラウマか後遺症で運転したくないそうです。
余程ショッキングな事故だったと思われます。ザルツブルグ街中、その周辺のオーベルウースタライヒ
州やアウトバーンの道案内は素晴らしく出来ますが。
代わって私が運転することになってしまいました。まあ、死ぬまでにしておきたいことの一つが
ヨーロッパで運転することなのでよいですが、右側走行、地の利がよくわかっていない者としては
結構緊張します。
この状況では、助手席に座った人がアウトバーンから/への市街地道の降りる/乗る出入り口の指示を
一つ手前の地名(または町名)を通行する時から「次の看板(どこどこ)が見えたら曲がってね(アウトバーン降りてね)」という一つ前の早目の指示が重要となります。

ある時、あまりにも暇を持て余したのでサルツブルクから南ドイツの”ノイ・シュヴァン・シュタイン城”(新しい白鳥の石の城)までの片道凡そ350kmをベンツで
往復ドライブしました。(およそ150年前の1869年にバイエルン王国のルートヴィッヒ2世が建てたお城です。)
間違って”ノイシュバインシュタイン”と言わないでくださいね。新しい豚の石という意味になってしまいます。

アウトバーンで南ドイツまで行くのですが、上空ではヘリコプターでアウトバーンを監視しているのだとか。
ゆっくり走る車がいても危ないので、その場合上空からもっと速く走るよう注意されるそうです。
この時の帰路は夜になってしまい、丁度道路工事中で道幅も狭くなった片側2車線を時速100km以上で走り、しかもどしゃ降りの雨の中で追い越されて行くのは本当にひやひやものでした。

ノイシュバンシュタイン城の見学が終わり、マリーエンブリュッケという近くの橋まで歩いていくと
橋からお城の美しい姿が背景の田園風景に映えて見えます。
多くの人はこの橋まで来て写真を撮るとここから今来た道を戻って帰ります。

その時、私たちはその橋を渡りきって更に続く山道を登って行きました。
美しい植物の見られる山でしたが、
旦那さんが言っていた頂上に着くはずの2時間が経っても全く頂上の気配すらありませんでした。
下山してきた引率された子供達の集団に一度出会いましたが、殆ど人に会うことはなく、
珍しくたまたまその山を降りてくる男の人がいたので、頂上まで後どれくらいか尋ねると
「あと2時間」と言われ倒れそうになりました。
結局なんと計画外の登山なのに4時間も登山してしまったのです!
しかし、眼下に見下ろす点在する湖の数々がまるで今で言うGoogle Mapの様に並んで見える
実際の景色には圧倒されるばかりで本当に格別美しかったです。
アルプスの山々を地図に描いている画家のお爺さんがいますが、その方もあちこちの山を登って
描いたのでしょうか。
しかし、頂上に辿り着くと綺麗な山小屋風のレストランがあり、美味しいソーセージとビールに
ありつくことが出来ました。
しかも反対側にある下山道は素晴らしケーブルカーがあったので本当に助かりました。
登りは本当に登るのが大変な岩の段差もあり困難でしたが、苦労のご褒美にはたくさん恵まれました。

 

今日は旅のお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も一日どうぞ良い日をお過ごしください。

 

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