私の夫が見た夢
私の夫はヨーロッパ、オーストリアのパン職人でした。彼は日本が大好きで空手の段を取りに日本に来るほどでした。私たちが結婚してから知ることになったのですが、彼は日本社会に於ける日本人の考え方が理解出来ず、又短気で猜疑心が強く、5年間はしばしは喧嘩をしていました。
私はイライラする事も多く離婚したいと思い詰めていました。しかし、私たちには幼い息子がいたのです。当時、息子の国籍はオーストリアのみで、日本の法律によって父親の血統優先主義で日本国籍はもてませんでした。
私は離婚によって息子を失うことを恐れていました。離婚した場合、私は息子を引き取れず彼が息子を連れて母国に帰ってしまうと想像するだけで行動に移せませんでした。
毎年夏、彼は7・8月の2か月、日本は湿気が多く暑過ぎるので故郷に帰っていました。ある年、オーストリアに3才の息子を連れて行きました。息子は彼のお母さんが休暇中世話をしてくれるのです。その年の出発日は喧嘩が続いていたので彼とはろくに話しもせず玄関を送り出しました。
そして、わたしは8月末に休暇をもらってオーストリアに行く予定をしていたのです。その日まで仕事以外は私は一人でいる時間がたっぷりありました。
しかし考えても、ふたりの関係の問題解決策は見当もつきませんでした。
当時私はジョセフ・マーフィーの本「眠りながら成功する」を読んでいたので、毎日仕事以外は絶えずこの本に書かれていた様に祈っていたのです。それは、「この問題は今解決されようとしています。全知全能の神が調和的な解決をしてくれています。今私はこの問題を私の手から解き放ちます。神に感謝。誰も傷つかないで問題が解決されます!!」と。
8月末に私はオーストリアに飛び、彼が私を空港まで迎えに来ていました。彼の顔は泣いているように見えました。そして私たちが彼の実家に着き部屋に入ったときに信じられない事が起こりました。彼は突然涙して私に膝まづき謝ったのです。
「今まで私はあなたに悪いことしてた。あなたに謝らなければいけない。ごめんなさい。あなたが日本で泣いている同じ夢を7日間毎晩見続けていました。」と語りだしたのです。
彼が泣いて謝るなんていう事はこれまで勿論ありませんでした。しかし、普通なら見ようと思っても同じ夢を7日間見続ける事はまず無いでしょう。私は祈りがこの様な形で届いて現れたと信じるしか無く、呆気に取られたというしかありません。
マーフィーの本に確か書いてあった「アフリカの動物も植木鉢も自分も全て繫っている」という事を思い出し、この時に理解し確実に信じるようになったのでした。そして今では当たり前のことですが、日本に帰ったら買い物も子供の保育園のお迎えにも行くと言ってくれたのです。
私は、私達は量子的にも光のエネルギーで出来ていると思っています。セントラル・サンから飛び出してきた光のエネルギーで形作られた地球に生きる人間だと思っています。宇宙と同調できるピュアな気持ちで一心に願えば、どんなに遠くても波動で通じ宇宙はちゃんとその願いに応えてくれるのだと確信しました。
皆さんも過去を振り返って、そう言えば偶然かと思ったけど不思議だったという事はありませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。